
毎度の事だが、早いもので 今日から6月、
毎月1日恒例のブログ企画【繋】
今月のテーマは、このブログ企画の創始者である内田くんによるお題
「余命1年と宣告されたら?」とのことである。
「皆さんの死生観というか、逆に生き様も見えてくると思うので、これにしてみました。」と内田くんのお言葉。
なるほど、これは なかなか考えさせられるお題である。
私も もう53歳、もしかしたら このブログ企画参加メンバーのなかでは
一番の年寄りかもしれない。
そろそろ 身体のあちこちが危険信号を発し、
体力的な衰えを日々実感する今日この頃…、
実に共感を覚えるテーマである。
さてさて現実的に、医者が患者に
「あなたの余命は1年です。」などと
いきなり直接 患者に宣告するというのは考えづらい。
普通はまず、配偶者 もしくは親などの近親者に伝えてから
本人への告知をするべきかどうか考えると思われる。
知らせた方が良いのか、知らせない方が良いのか…?
皆さんはどうだろう?
知りたいか…? 知りたくないか…?
けっこう深刻な問題である。
とりあえず、現段階での自分の気持ちとしては
キチンと事実を伝えて欲しいと考えている。
まあ、いざ重大な告知なぞを喰らったら、
当然 平静な心境ではいられないだろう。
相当なショックを受けて 絶望から立ち直れないかもしれない。
それでも やはり、自分の事はちゃんと把握しておきたいと思っている。
そうでなければ、自分の人生の結末をキチンと付けられないからだ。
私は 人生というものを、一本の映画のようなものだと考えている。
主役は私…、監督、脚本、演出も私だ。
最初のうちは あれやこれやと詰め込んだ
夢のような素晴らしい物語を考えてみたりするのだが、
制作の中でいろいろな問題が発生する。
予期せぬ事態に脚本の変更も余儀なくされる。
予算が足りなかったり、思わぬ横槍が入ったりして
思うように事が進まないことも多々あるだろう。
それでも、出切る限り いい映画にしたい。
一人の人間の永い人生を綴った物語…
ストーリーは山あり谷あり 波乱万丈だ。
それでも絶対に、最後はハッピーエンドにしたいのである。
ゆえに、キチンとした結末を付けるためには、
ラストまで あとどの位の尺があるのか、
しっかりと把握していなければならない。
さて、では告知を喰らった私は どうするだろう?
まあ、しばらくは何にも出来ないだろう。
自分の死を受け入れる覚悟ができるまで どの位かかるかわからない。
それでも、いつかは受け入れざるを得ない。
ここで ようやく今回のお題が始まる…。

まず、私には家族がいる。
私は、もし自分が助からない重大な病に侵されているのなら
家族に伝える前に まず自分に告知をして欲しいと思っている。
そして 自分の判断の上で、家族に事実を伝えたいと思う。
(伝えない…という選択肢も考えられるが…。)
さて、残りの一年間…、
まだ現在の仕事を続けている状況ならば、
出来れば体力の続く限りは 現場に立っていたい。
あまり周囲に迷惑はかけたくないので、
自分の状況については あまり口外しないでおくだろう。
以前よく口にしていたのだが、
死ぬ時はPA席で死にたいと思っていたりした。
いつもと同じように仕事をしながら、
「ああ…いい歌だなぁ…」などと想いながら…
やがて周囲の人が気付いた時に
PA卓の前で微笑みながら死んでいる…。
そんな死に方が理想だなどと酒の席で話していたら、
「そんな死に方をされたら その時に演奏してるアーティストにしてみりゃ
トラウマ間違いなし、いい迷惑だ。」と言われてしまった。
考えてみれば そりゃそうだ…。
改めて、残りの時間の過ごし方を考えてみる。
まずは仕事の合間を塗って、逢っておきたい人に 少しづつ逢いに行くとしよう。
生まれ育った街々を もう一度訪ねてみようか…?
死ぬ前に一度行っておきたいと考えていた場所に
旅行してみたいとも思ったり…。

多分 衰えながらも唄など歌い続けているだろうから
最期に親しい人達を招いてサヨナラコンサートなども演って終えたい。
せっかくだから その前に、CDだって何枚か残しておきたい。
レコーディングの時間も取らなければ…。
自分の部屋が物凄く荷物が多く、
後で整理 処分する家族には大変な重労働になってしまう。
死ぬ前に ある程度、整理しておかなければ…。
いつか観ようと思って山のように撮り溜めしていたDVD…
そのうち読もうと思って積み上げたままになっている本の山…
少しづつ観て読んでおかなければ…。
現状、家族にお金を残せる状況では無いが、
山のようなCDやオタクなコレクションのいくつかは
多少のお金にはなるかもしれない。
間違ってもブックオフには持って行かないでくれ。
CDはちゃんとディスクユニオンに持って行って
キチンと査定してもらうように。
アニメ・漫画・特撮・アイドル等のアイテムは
ヤフオクで売りさばくか中野まんだらけに持って行くか…。
家族にはキチンと伝えておかなければ…。
そういえば、食べたことのない料理がいっぱいだな…。
この歳になって、けっこう食に関する興味が湧いて来たりしている。
せめて 都内で美味しいと評判のカレー屋さん巡りとかだけでもしてみたいと思ったり……。
あれ…どう考えても時間が足りない…
のんびり仕事をしている場合じゃ無いぞ…。
それにしても、ここまで 自分が先に死ぬという前提で考えていたが、
私の方が長生きで 既に家族がこの世に居なかった場合どうなのだろうか…?
自分で自分の面倒がみれるだけの体力があればいいのだが、
思うように身体が動かない状態になってしまったら…?
こうして考えてみると 結局は
その状況になってみなければわからない事だらけである。
せめて死ぬ時に悔いの残らないように、
やりたいことは少しづつでも今からやっておいた方が良さそうだ。
最期になってジタバタすることの無いように
一日一日を大切に生きて行きたいものである。
さてさて、ブログ企画【繋】は 毎月1日に、
参加メンバー全員が共通のテーマでブログを書くという企画です。
他の皆さんのブログも是非ご覧になってみてください。
ブログ企画【繋】参加メンバーのブログ
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