2015年04月30日

ブログ企画【繋】第32回 テーマ「趣味」続き

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前回書きかけのまま終わってしまったブログ…
続きを早く書かなければと思いながら
忙しさに追われ放置しているうちに
気が付けばもう月末である。
早くしなければ、続きを書く前に
来月の新しいお題を書くことになってしまう。

まるで締め切りに追われる漫画家のような気分だが、
改めて 前回の続きを語りたいと思う。

さて、前回ブログの冒頭で取り上げた話題
「ありのぶさんにとって 音楽は趣味では無いですよね…」
これを問いかけてきた人は、
「真剣に音楽に取り組んでいる…だから趣味と言っては失礼だ。」
というニュアンスで話していたのだが、
対する私の答えは というと
「まあ、趣味と言われれば趣味でも良いし、
  違うと言えば違う気もするし…よくわからないです。」
こんな感じで、何とも曖昧なものであった。

なぜ答えに困るかと言えば、実際のところ
私の音楽は 金銭的に全く利益を産んでいないからであり、
前回話したように「趣味」の対義語を「仕事」と捉えるならば
何の利益も生み出さない作業を「仕事」と呼んで良いものか
どうにも疑問を感じてしまうからである。

では「趣味」ですか…と言われれば
それはそれで やはり違和感を感じてしまう。
おそらく「趣味」という言葉の持つ「片手間感」
この辺りに何となく抵抗があるのだろう。
好きでやっていることで楽しくもあり、
ある意味 「道楽」でもあり、
何の利益も生みはしないが、時には苦しみ
時には絶望に苛まれ、血を吐くような思いで唄い、
音楽にしがみつき 救われながら生きてきたのも事実なのだ。

まあ、最近は以前に比べ
多少は肩の力も抜けて来たように思うのだが、
昔は妙に肩肘張って、底の浅い音楽論など真剣に考えていたものだ。
今にしてみれば、別にどうでも良いようなことに
意地を張り ムキになって語っていたりもした。
思い出すと穴があったら入りたい気分になる。

音楽に限らず、自分が好きなことを仕事にできる人は少ない。
何よりも「才能」そして「努力」
さらに「運」という物が大きく作用するのだ。
たとえ どんなに良質な芸術であれ、
時代の価値観や要求と合わなければ見向きもされない。

よく言われる話だが、あの有名な画家のゴッホでさえ、
彼の生きている間に売れた絵は たったの一枚であった。
その感情を叩きつけたような独特の荒々しいタッチは
当時の画壇から なかなか評価を得られず、
また 彼自身の精神的な不安定さによる奇行も手伝って
周囲からの孤立感、疎外感は相当に根深いものがあったらしい。
彼は 後々の自分の名声、評価など全く知ることもなく
不遇なままに その生涯を終えたのである。

しかしながら もし彼が 生活のために
その画風を要求されるままに変えていったとしたら…
おそらくゴッホの名が美術史の中に残る事は無かったはずだ。
そのような器用な生き方は出来なかったのだろう。
ゴッホにとって絵を描くという行為は
生きることそのものだったのだと思う…。
彼のような壮絶な生き方に 魅力を感じ憧れもするが
私のような甘ったるい人間には到底無理なようである。

とまれ、話しが横道にそれてしまったので 振り出しに戻る。
私にとって音楽とは何か…?
「趣味」と言われるなら「趣味」で良い。
でも これは 自分にとって「一生かけた趣味」である。
おそらく「仕事」としての音楽は この先も出来ないだろうが、
生涯に渡り 誠実に音楽と向き合って生きてゆけるよう願いを込めて
私はこれを「ライフワーク」と答えたいと思う。

さて、明日からはもう5月…
新しいお題で 急いでブログを書かなければならない。
ほんとに締め切りに追われる漫画家の気分である…。

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posted by ありのぶやすし at 05:54| Comment(0) | ブログ企画「繋」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月01日

ブログ企画【繋】第32回テーマ「趣味」

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いよいよ4月、千川通りの桜も満開!
新しい年度の始まりであり
今日から新しい生活をスタートさせる人もいるだろう。

さてさて、毎月1日恒例のブログ企画【繋】
今回のお題は「趣味」とのこと。

ちょうど先日、知人との会話の中で これと関連めいた話をしたばかりなので
自分的にはタイムリーな話題である。
ちなみにその時 どんな話をしていたのかと言うと、
「ありのぶさんにとって 音楽は趣味じゃ無いですよね…」
こんな問いかけについての会話であった。

試しに「趣味」という単語を辞典で調べてみる。
《趣味》
1 仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。
「趣味は読書です」「趣味と実益を兼ねる」「多趣味」
2 どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。好みの傾向。
「趣味の悪い飾り付け」「少女趣味」
3 物事のもっている味わい。おもむき。情趣。
「さびた眺望(ながめ)で、また一種の趣味が有る」(二葉亭・浮雲)
 〈デジタル大辞泉の解説より抜粋〉

この場合、先の会話における「趣味」という言葉は上記@の意味において使われていることになる。
今回のブログでは、この辺りについて語ってみたいと思う。

ちなみに「趣味」の対義語は一般に「プロフェッショナル」と考えられるが、
「プロフェッショナル」の対義語は「アマチュア」と考えるのが普通だろう。
つまりは「趣味」イコール「アマチュア」という図式が成立するわけだが、
実際のところはそれほど単純なものではない。

私の働くライブハウスには 有名なプロミュージシャンから
無名のアマチュアまで、実に沢山の人達が出演している。

ある程度 名の知れたプロをつかまえて
「あなたにとって音楽は趣味ですか?」と問う人はいまい。
基本プロと呼ばれる人は仕事として音楽を演って
それで収入を得ているのだから当然である。

実のところ、音楽において「プロ」と「アマ」の違いを明確に述べるのは意外と難しい。
明らかに趣味と言った感じで演奏しているアマチュアの人もいるが、
中にはかなりのプロ意識をもって 真剣に音楽に取り組んでいるアマチュアもたくさんいる。
(今回は一般にJ-POPと呼ばれる音楽周辺に限って話を進めることにする。ジャズやクラシック等 様々な音楽ジャンルも含めて語れば、もはや収集がつかなくなる。)

一般には ある程度の知名度のあるレコード会社や事務所に所属して、
音楽を仕事にしている人のことを「プロ」と考えるのが普通だろう。
対して 特に事務所等に所属することもなく(できず)
自分でチケットノルマ等こなしながら活動している人は「アマチュア」と呼ばれるのが普通だ。
もっとも、最近ではインディーズのレーベルや事務所に所属しながら
プロとして活動しているミュージシャンも多くなり
また、プロとして活動しているにもかかわらず、
収入が少ないため 他に音楽以外の仕事を持っている人も少なくない。
収入的な面からみれば、ほとんど利益になっていないプロミュージシャンも実は多いのだ。
対して、一般にアマチュアと呼ばれる人たちの中にも
ある程度の利益を出しながら活動している人もけっこういたりする。

また、その音楽の力量や内容、魅力等から「プロ」「アマ」を語るとすれば、話は更にややこしくなってしまう。
アマチュアと呼ばれる人の中にもプロレベルの演奏をする人が沢山いるが、逆にプロと呼ばれる人の中にもアマチュアとたいして変わらない…
時にはアマチュア以下の演奏をする人もいたりするから驚きだ。

一般に世間では、そういう素晴らしい演奏をするアマチュアに対して
「プロみたいですね」「プロ並ですね」と言うことはあっても
「プロですね」とは案外言わない。
話の基準として、内容よりもまず先にその人の所属や実績等を参考に
ある程度の見極めをしているのが通例だ。
つまりは、日本においては「プロ」と「アマ」とは 
その音楽の内容や力量よりも、その人の所属、収入、実績といった
外面的要素の方を基準にして判断するのが一般的なのだ。

前置きが長くなったが、先の問いかけ
「ありのぶさんにとっての音楽は…?」
これについて私がどのように考えているかを語りたいところだが、
実はそろそろ仕事に行かなければならない…。
帰って来る頃には、日付も変わってしまうだろう。
とりあえず、今日はここまで、続きは近日中に書きたいと思う。

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さてさて、ブログ企画【繋】は 毎月1日に、
参加メンバー全員が共通のテーマでブログを書くという企画です。
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posted by ありのぶやすし at 13:32| Comment(0) | ブログ企画「繋」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする