
ブログ企画【繋】第28回テーマ「広島」
バタバタと追われるように過ごす毎日…
気が付けばもう12月、今年も残りあと一ヶ月となってしまった。
毎月1日のブログ企画【繋】、
今回のお題は広島在住の森脇さんからの提案で
「広島」とのことである。
さて、「広島」と言われたら
皆さんは 何を思い浮かべるだろうか?
例えば「広島東洋カープ」…
「被爆地としてのヒロシマ」
関連して「原爆ドーム」や「平和記念公園」
「お好み焼き」や「尾道市」「厳島神社」etc…
「吉田拓郎」や「浜田省吾」「矢沢永吉」他…
多数のミュージシャンが育った街としても有名である。
(ちなみにあのデーモン小暮閣下も広島出身であるらしい)
ご存知の方もいるかと思うが
私、生まれは岡山県であるが 育ちは広島という人間である。
だいたい3歳くらいから高校1年の16歳までを広島で過ごした。
言わば 最も多感な時期を広島で育ったわけで、
私の人格形成の大半は 広島で培われたと言って良いだろう。
それゆえ今月のお題、私には逆に深くはまり過ぎて
なかなかテーマを決められそうにない。
そこで今回は あえて絞り込んで、
「被爆地としてのヒロシマ」についての
私の幼少期の体験を少しだけ語ってみたいと思う。

さて皆さんは、広島に原爆が落ちた日を即答出来るだろうか?
昭和20年8月6日午前8時15分…
おそらく広島で育った人間ならば、
ほとんどの人が時間まで正確に答えられる。
少なくとも私と同世代の人間ならば、
幼少期からの教育で刷り込まれているはずだ。
今はどうか知らないが、
私が子供の頃の小学校では 8月6日は必ず登校日となっていた。
夏休みに入ってから約二週間、
久しぶりに会うクラスの友達同志で気分も高揚、
はしゃいでいるところで生徒は全員 体育館に集められる。
まずは校長先生のご挨拶…続いては…
「これから皆で映画を観ます」と言われて
「わーい!映画だ映画だ〜」とはしゃぐ1年生、
「またか…」と思う2〜6年生…。
もちろん娯楽映画などではない。
泣く子も黙るずっしりと重い「原爆記録映画」である。
カーテンを閉め電気を消して
真っ暗となった広い講堂内に映写機の音がカタカタと響く。
そして 流れてくるドヨーンと暗く哀しい音楽…
何やら やたら重々しいナレーションをバックに、
モノクロの原爆投下映像、
そしてトラウマ物の生々しい被爆者の姿…
さっきまでの はしゃいでいた気持ちは何処へやら…
すっかり静かになったところでようやく映画は終わる。
(さすがに暗い「原爆記録映画」だけでは可哀想と思ったのか、
後年は「鉄腕アトム」など、アニメとの二本立てになった…)
再び原爆に関する校長先生からのお話しを聞き、
その後はぞろぞろと教室に戻って
「原爆許すまじ」と「死んだ女の子」の歌を皆で合唱。
先生から夏休みの生活に関する諸注意をいただき
お昼頃に解散という一日であった…。
当時の広島の小学校全体がそうだったのか、
私の通っていた小学校独自の教育方針だったのか?
今となってはよくわからないが、少なくとも当時の広島では
「被爆地としてのヒロシマ」を風化させないように
かなり熱心に教えられていたように思う。
ちなみに各教室には「はだしのゲン」が全巻置いてあった。
実際のところ裏では、右だの左だのいろいろあったのかもしれないが
当時はそれが当たり前のことなんだと思っていた。
第二次世界大戦における日本の在り方や
アメリカによる原爆投下の是非については
未だに議論の絶えないところであるが、
たとえ どのような理由があろうと、
あのような大量殺戮が許されていい筈がない。
このたった一発の原子爆弾により、
原爆投下から半年くらいの間の放射線による死亡者も含めると
当時の広島市の人口35万人のうち、9〜15万人が死亡したと言われている。
そのほとんどが、民間人であるという点においても、
絶対に許されてはならない行為であろう。
このような話をしていると、やれ左だ何だと言う人もいるが、
私の姿勢としては基本 中間的立場でありたいと思っている。
平和を望むのはもちろんであるが、やたら理想的で現実感の無い平和主義的思想も
それはそれで苦手である。
何だかどうも話がだんだんと難しい方向に行ってしまいそうなので、
いささか中途半端だが 今回はこの辺で終わりにしようと思う。
とりあえず、広島を訪れる機会があれば、
原爆ドームと平和記念公園内の原爆資料館を見学してみることをお勧めしておきたい。
(余談であるが、幼少期に刷り込まれた記憶がよほど強烈だったのか、
私は今でも「原爆許すまじ」と「死んだ女の子」はソラで歌えてしまう…。特に「死んだ女の子」はトラウマ物の哀しい歌であり、一聴をオススメする。)

さてさて、ブログ企画【繋】は 毎月1日に、
参加メンバー全員が共通のテーマでブログを書くという企画です。
他の皆さんのブログも是非ご覧になってみてください。
内田祥文のKeep Hope Alive♪
http://ameblo.jp/uchida-shobunpeixe grande take BLOG
http://ameblo.jp/peixe-grande山中信人さん
「津軽三味線山中信人の朝刊・夕刊〜」
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posted by ありのぶやすし at 09:14|
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