
「生まれて来たのはなぜさ
教えて 僕らは誰さ
遠い雲に聞いてみても 何も言わない…」
若い人はピンと来ないかもしれないが、
私と同世代の人間ならほとんどの人がこの歌を知っているはずだ。
「帰らざる日のために」
作詞・山川啓介 / 作曲・いずみたく 歌・いずみたくシンガーズ
中村雅俊主演で1974年に放送された青春ドラマ
「われら青春!」の主題歌としてヒットした曲である。
今となっては 「青春ドラマ」などという言葉も
すっかり聞かなくなってしまったが、
いつの時代でも思春期特有の悩みとして、
誰もが一度は考えることだろう。
「自分は なぜ生まれて来たのだろう…?」
もっとも最近では、若い人に限った事ではなく
けっこういい歳の人物でさえ
「自分は なぜこの世に生まれて来たんだろう…?
どうして生きて行かなければならないのだろう…?」
などと思い悩んでいたりするようだ。

私は基本 無神論者なので、
「人は皆、神様に選ばれて生まれて来る」とか
「人は皆、何らかの使命を持ってこの世に生まれて来る」とか、
こういった運命論的な言葉は信じていない。
それとはまた違った意味で、
「子供は愛の結晶」だとか、
「全ての子供は愛されて望まれて生まれて来た」とか…
そういう子供がいるのは間違い無いだろうが、
そうでは無い子供がいることも また事実であろう。
「なぜ生まれて来たのか…?」
あえて身も蓋もない言い方をすれば
お父さんとお母さんがSEXをしたからであり、
そこに意味を求めてはいけないと思っている。
人は決して平等では無い。
愛情溢れる優しい両親の下に生まれる子もあれば、
中には 情の薄い親の下に生まれる子供…、
時には実の親から酷い虐待を受けて命を落とす子供さえいる。
それでも、現代の日本など まだマシな方だろう。
戦時下に生まれる子もいれば、
劣悪な環境、極貧の国や差別の激しい国…
最近では 紛争の絶えない中東地域などに生まれれば、
その子供の運命がかなり過酷なものであることは間違いない。
だからと言って 現代の日本の現状も決して安楽なものでは無い。
一見 平和に思えるこの国でも
生きてゆく上での様々な問題は山済みである。
現代は とかく生きにくい世の中である。
昔に比べ 色々なことが便利になった代わりに
何とも息苦しく閉塞的な世の中になってしまったように思う。
ある時期から私は こんな風に考えている。
「人は皆、意味もわからず この世に産み落とされる。
そして人は、生物の本能として死を恐れ生きようとする。
もともと生まれて来たことに意味など無い。
故に人は皆 不安となり、理由を探すのだ。
自分が生きて行くための理由を…」
意味があるから生まれてくるのではない。
生きてゆくために意味を求めるのだ。
どうせ生きてゆかなければならないのなら、
楽しく生きた方が良いに決まっている。
もともと自分は あれこれと思い悩むタイプだったのだが、
50年も生きているうちに 考え方も随分と変わって来たようだ。
大切なことは、なぜ生まれて来たか…ではなく
どのように生きてゆくか…ということであろう。
そのことを忘れないで、生きてゆこうと思う。

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posted by ありのぶやすし at 07:49|
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