
さてさて、もう10月も終わりに近づいたというのに、
何だか台風がやたらとやってきたりして、
どうにも秋らしい風情というものが感じられません。
そんなうっとしい天気にうんざりしていたところ、
先日 お店の近所にあるギャラリー古藤さんにて
「野口雨情展」なるものが開催されていると聞き
ちょっとのぞいてみてきました。
こちらのギャラリーは、江古田は武蔵大学の真向かいに2011年7月から開店。
通常は古陶磁などの古美術品の展示、販売等をしていますが、
ギャラリーでは美術品展示のほかに、時には音楽会や映画会、講演会など
様々なイベントも開催しています。

ちなみに野口雨情と言われてもピンとこない方もいるかもしれませんが、
童謡の「七つの子」「赤い靴」「青い眼のお人形」「シャボン玉」等…、
これらの作詞者と言われれば なるほどと思われるでしょう。
私も さして詳しいわけではないですが、
一般には、北原白秋、西條八十とともに、童謡界の三大詩人と呼ばれているらしいです。
こじんまりとしたギャラリーの壁一面には
野口雨情の生家に保管されていた直筆の書や、同時代の文化人との書簡等が
ところせましと展示されていました。
雨情の書く字は 全体に丸みを帯びた柔らかさを感じさせるものでしたが、
面白かったのは、石川啄木が雨情に送った年賀状で、
これが何とも解読不可能な滅茶苦茶な字なのです。
達筆などとはとても言えない、象形文字のような代物で、
やわらかな雨情の文字とは何とも対照的、
この年賀状だけをとっても、見にゆく価値は充分あると思います。
有名な「シャボン玉」の直筆の書もありました。
この唄は一般には、生後一週間で亡くなった雨情の長女について唄ったものと言われていますが、
実際は そういった説もあるといったところで、
憶測の域を出ないものらしいですね。
それでも何となく、雨情直筆の書を見ていると
やっぱり鎮魂歌として書かれた唄ではないのかな…などと思ったりして…。
まあ、何の根拠もないんですけどね。
ちなみに この展示会は11月3日(日)まで開催されており、
土日には雨情をテーマにした音楽会も開かれるそうです。
入場料はたったの300円。(音楽会開催時は1000円)
江古田近辺にお住まいの方なら、是非のぞいてみてください。
秋の午後、ちょっぴり文学の香りに触れてみるのもなかなか良いですよ。
いろいろ詳細等、詳しくは下記ホームページからのぞいてみてください。
ギャラリー古藤
練馬区栄町9-16
江古田駅南口から徒歩5分、千川通り沿い武蔵大学前

http://furuto.art.coocan.jp/
さてさて 話は変わって、
来週10月29日(火)は 私の江古田マーキーライブの日です。

(Photo by フクルス)
開場 午後6時半
開演 午後7時
チケット1000円+ドリンク代
共演 スペッキオ、吉田はじめ
私は3番目、午後8時20分頃からの演奏になります。
お時間取れましたら 是非おいでください。
ご来場、お待ちしています。

ありのぶやすし1stアルバム「再会」
(全13曲入り 1500円)
六弦舎レコードより好評発売中!