
江古田駅南口前のBeBeが閉店する…
いったい どのくらい昔からそこに在ったのかは知らないが
何十年にも渡り 江古田の街のシンボルとして親しまれてきた存在であり
その閉店を惜しむ声がSNS等でも沢山上がっている
中規模ながらも ある意味 総合百貨店的な店であったが
こういった店舗の存続事態が厳しい時代になって来たのだろう
そういった様々な事情を思い浮かべると 何とも切ない気持ちになってしまう
私個人にとっては かつて14年近くにわたる長い間 ストリートライブをやらせてもらった場所として、特別な想い入れがある
昔のことで正確な時期は思い出せないが、おそらく西暦2000年の秋くらいには BeBe前でのストリートライブを始めていたのではないかと思う
木曜日の夜 マーキーでの仕事がおわったあとの午後10時から午前1時までの3時間…、毎週毎週 雨の日も風の日も、それこそ台風や雪の日でもほとんど休むことなくやっていた
もう何というか、よくまあ根気よく続けていたものだと呆れてしまう
この場所で実にたくさんの出会いがあった
普段は人見知りな自分であるが この場所で歌を歌っているときだけは別で、本当に様々な人との出会いがあった
出会いもあれば別れもあり 様々なトラブルもあり…思い出には事欠かない
BeBe前で出会って、今ではマーキーの常連になってくれたお客さんも多くいる
また この2000年代初頭から2010年頃までの間は、江古田駅前にも沢山のストリートミュージシャンの若者達がいた
当時は〈ゆず〉や〈コブクロ〉などの影響もあって、路上でのライブというものが プロを目指す若者にとって音楽活動の第一歩的なイメージがあったように思う…何人もの若い子達がBeBe前で歌っていた。
昔と違って、路上で歌うということが若いミュージシャンにとっては特別なことでは無くなったのだろう…仲間を探すような気持ちで自然にギターを持って歌い始めた子もいたようだ。
私は年齢的にもその子達よりは上だし、江古田マーキーの店長という立場もあり 若い彼らとは少し離れたスタンスで活動していたが、やはり同じ場を共有している仲間意識も自然と芽生えてゆくもので、やがてBeBe前ストリートから多くのミュージシャンがマーキーのステージに流れていった
彼らがどのような気持ちで歌っていたのか…それぞれ様々な気持ちがあったであろう、それは私にもわからない
気がつけば2005年くらいから駅前で歌う人は減ってゆき、2010年頃には ほぼ私一人になってしまった。
そして私自身も、2013年夏頃 南口駅前に移転してきた交番のお巡りさんに演奏を止められてしまったのを最後に、以来江古田駅前でのストリートライブはやっていない
仕事帰りに 江古田駅南口前を通りがかると、何だかあの頃とは場の空気感が全く違っていて、ここではもう歌うことも無いだろうな…などと考えたりして、時の流れを感じ ひとり物寂しく思ったりもするのである
「江古田」ありのぶやすし
https://youtu.be/z09EEi5z-9s?si=PV75vzENOLgz4sG1

さて そんな感傷に浸っているうちに 気がつけば、もうすぐ私のマーキーライブです。
「ありのぶやすし・らいぶ」
2月19日(水)
開場 午後6時半
開演 午後7時
会場 江古田マーキー
チケット 1000円+ドリンク代
共演 絵瀬庭歌・ガキ
(私は3組出演中3番目、午後8時頃から演奏予定)
昨年末に還暦記念のワンマンライブをやって以来、2ヶ月半ぶりのステージ…
今回はBeBeへの感謝の思いも込め、江古田駅前ストリートライブから生まれた歌も交えつつ演奏してみたいと思います。
お時間取れましたら、どうぞおいでください。
皆様の御来場を心よりお待ちしております。