2025年02月17日

「BeBe閉店に想う」

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江古田駅南口前のBeBeが閉店する…
いったい どのくらい昔からそこに在ったのかは知らないが
何十年にも渡り 江古田の街のシンボルとして親しまれてきた存在であり
その閉店を惜しむ声がSNS等でも沢山上がっている
中規模ながらも ある意味 総合百貨店的な店であったが
こういった店舗の存続事態が厳しい時代になって来たのだろう
そういった様々な事情を思い浮かべると 何とも切ない気持ちになってしまう

私個人にとっては かつて14年近くにわたる長い間 ストリートライブをやらせてもらった場所として、特別な想い入れがある
昔のことで正確な時期は思い出せないが、おそらく西暦2000年の秋くらいには BeBe前でのストリートライブを始めていたのではないかと思う
木曜日の夜 マーキーでの仕事がおわったあとの午後10時から午前1時までの3時間…、毎週毎週 雨の日も風の日も、それこそ台風や雪の日でもほとんど休むことなくやっていた
もう何というか、よくまあ根気よく続けていたものだと呆れてしまう

この場所で実にたくさんの出会いがあった
普段は人見知りな自分であるが この場所で歌を歌っているときだけは別で、本当に様々な人との出会いがあった
出会いもあれば別れもあり 様々なトラブルもあり…思い出には事欠かない
BeBe前で出会って、今ではマーキーの常連になってくれたお客さんも多くいる

また この2000年代初頭から2010年頃までの間は、江古田駅前にも沢山のストリートミュージシャンの若者達がいた
当時は〈ゆず〉や〈コブクロ〉などの影響もあって、路上でのライブというものが プロを目指す若者にとって音楽活動の第一歩的なイメージがあったように思う…何人もの若い子達がBeBe前で歌っていた。
昔と違って、路上で歌うということが若いミュージシャンにとっては特別なことでは無くなったのだろう…仲間を探すような気持ちで自然にギターを持って歌い始めた子もいたようだ。
私は年齢的にもその子達よりは上だし、江古田マーキーの店長という立場もあり 若い彼らとは少し離れたスタンスで活動していたが、やはり同じ場を共有している仲間意識も自然と芽生えてゆくもので、やがてBeBe前ストリートから多くのミュージシャンがマーキーのステージに流れていった
彼らがどのような気持ちで歌っていたのか…それぞれ様々な気持ちがあったであろう、それは私にもわからない
気がつけば2005年くらいから駅前で歌う人は減ってゆき、2010年頃には ほぼ私一人になってしまった。
そして私自身も、2013年夏頃 南口駅前に移転してきた交番のお巡りさんに演奏を止められてしまったのを最後に、以来江古田駅前でのストリートライブはやっていない
仕事帰りに 江古田駅南口前を通りがかると、何だかあの頃とは場の空気感が全く違っていて、ここではもう歌うことも無いだろうな…などと考えたりして、時の流れを感じ ひとり物寂しく思ったりもするのである

「江古田」ありのぶやすし
https://youtu.be/z09EEi5z-9s?si=PV75vzENOLgz4sG1

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さて そんな感傷に浸っているうちに 気がつけば、もうすぐ私のマーキーライブです。

「ありのぶやすし・らいぶ」
2月19日(水)
開場 午後6時半
開演 午後7時
会場 江古田マーキー
チケット 1000円+ドリンク代
共演 絵瀬庭歌・ガキ
(私は3組出演中3番目、午後8時頃から演奏予定)

昨年末に還暦記念のワンマンライブをやって以来、2ヶ月半ぶりのステージ…
今回はBeBeへの感謝の思いも込め、江古田駅前ストリートライブから生まれた歌も交えつつ演奏してみたいと思います。
お時間取れましたら、どうぞおいでください。
皆様の御来場を心よりお待ちしております。
posted by ありのぶやすし at 01:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月16日

12月1日(日)江古田マーキー「ありのぶやすし還暦記念ワンマンライブ〜記憶の住処〜」後記

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早いもので、12/1(日)にワンマンライブを終えてから二週間が過ぎました。
あらためて 当日おいでいただいた皆様、本当にありがとうございました。
自分で想定していた人数を大幅に上回る50名近いお客様に来ていただき
本当に驚いてしまいました。
最後には立ち見になってしまったお客様もいて、申し訳ありません。
本当に感謝の言葉しか思いつきません。

さてさて、当日のライブですが、とりあえずセットリストです。

〈第一部〉ソロ弾き語り
会話
郷愁
残像
再会
やさしい人
夜明けのニュース

〈第ニ部〉with 高島ユータ
帰り道
ループ
幸福の設計図
記憶の住処
名前
師走の居酒屋の片隅で君はウーロン茶を飲みながら笑っていた

〈アンコール〉with 高島ユータ
物語
江古田

前半は私のソロ弾き語りで、自身の代表的な楽曲を中心とした選曲、
後半はサポートに高島ユータさんを迎えて、ピアノの音を交えてやってみたかった曲…ある意味 これからの自分が挑戦してみたい方向性を意識した選曲になりました。

全体を振り返ってみれば 後半の数曲で声が潰れてしまい、ベストな声で歌えなかったことが悔やまれてなりません。
リハーサルで歌いすぎた事…一晩中池袋のストリートで歌い続けていた頃の昔の自分の喉の強靭さを過信していた事…など、今更ながら反省点は多々ありますが、それでも皆様の温かい声援に助けられて何とかステージを終える事が出来ました。
何よりも、忙しい時間の合間を縫っての短期間のリハーサルで的確な音を作ってくれた高島さん、
ぶっつけ当日のリハで 望み通りの音を出してくれたPAの武田君には感謝してやみません。
そして年末の忙しい時期の中、駆けつけてくださった沢山のお客様…
本当に感謝の言葉しかありません。

おかげさまで、素晴らしい還暦記念のライブとなりました。
失敗 反省点含めて、それでも 良いライブをお届けする事が出来たかと思っています。
それも全て、沢山の人達に支えられての事だと思っています。

振り返れば私は 40年近く前から江古田マーキーという店に関わり、
スタッフとして沢山のアーティストをサポートしながら 自身もミュージシャンとしてステージに立ち続けるという立場で長い時を過ごして来ました。
その長い時間の中 沢山のミュージシャンと接する日々は
自分自身が奏でたい本当の音楽というものを模索する時間でもありました。

未だ、これがベストな完成形というスタイルには到達出来ていません。
ただ一つ言えるのは、自分は 売れるための音楽には一切関心がないということです。
音楽をやる人には大きく分けて二つのタイプがあると思っています。
プロになる…音楽で食っていく事を目的としてやっていく人…
売れなくてもいいから、好きな音楽をやってゆく人…
江古田マーキーという店は どちらかと言うと、後者のような 売れたいとかでは無く 好きな音楽をやりたい人が集まる店だと言えるでしょう。
プロになる…音楽で食っていくというのは 理想だけではやっていけない大変な世界だと思います。
私にとって 音楽との距離感や認識を教えてくれたのは 尊敬する小池真司であり 江古田マーキーで出会った沢山のアーティストです。

売れたいから歌っているんじゃない…歌いたいから歌ってるんだ…。

スタッフとして関わった数えきれない程のアーティスト達…
その沢山の人達が 今の私を支えてくれています。
未熟だった私の音楽感を、沢山の先輩ミュージシャンが叩き上げ磨いてくれました。
自身の狭い音楽感では捉えきれない深い世界に導いてくれた先輩達に
今ここで あらためて感謝の気持ちを贈りたいと思います。

まだまだ私の音楽は発展途上です。
もっともっと良いものが出来るような気がしています…
今の自分のスタイルの限界を超えて、私の頭の中にある理想の音楽を届けられるように、これから もっと頑張らなければいけないと思っています。

あらためて、今まで応援いただいた皆様 本当にありがとうございました。
そして、これからも勝手気ままにやってゆく私を どうぞよろしくお願い致します。

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posted by ありのぶやすし at 00:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月30日

再告知! 12月1日(日)「 ありのぶやすし還暦記念ワンマンライブ〜記憶の住処〜」

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早いもので11月もあと1日で終わり…翌日の12月1日(日)は いよいよ私の還暦記念ワンマンライブの日です。

「 ありのぶやすし還暦記念ワンマンライブ 〜記憶の住処〜」
12月1日(日)
会場 江古田マーキー Tel 03-3994-2948
(西武池袋線江古田駅南口より徒歩5分、千川通り沿い吉野家地下)
開場 午後5時半
開演 午後6時
チケット2000円+ドリンク代
サポートゲスト 高島ユータ(key/etc)

11月は仕事がかなり忙しく、私自身なかなか思うように練習や準備の時間も取れない状態…
今回サポートをお願いした高島ユータさんも 日頃からプロアーティストのサポートをされている多忙な方で、2人でのリハーサルも数回しか出来ない状況…
しかしながら そんな忙しい状況の中、高島さんは驚くほどに素晴らしい音を作ってきてくれました。
高島さんのピアノが加わった瞬間、私の歌が いつもの自分のギターだけでは表現出来なかった大きな広がりを見せ、自分でも驚いてしまうほどでした。

普段の私は あまり積極的に自分のライブの宣伝をしない方で、とりあえずネットで告知はするけど、自分は気ままに歌っているので 気が向いたら来てね…くらいのスタンスでやっています。
しかしながら、今回は本当に「観てほしい…聴いてほしい…!」と思ってしまいました。
自分で言うのも何ですが、何かとてもいい音楽が奏でられそうな気がしています。

お時間が取れましたら 是非おいでください。
60年の自身の人生と その2/3くらいに渡る音楽人生の集大成として、
12月1日のライブは 今の自分にできる精一杯の音楽を届けたいと思っています。
皆様のご来場を心からお待ちしています。

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posted by ありのぶやすし at 00:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする